平成26年度第2回JTEC通信・放送国際展開講演会報告
- １．講演会テーマ
- 民間企業の海外展開と国際協力
- ２．開催の趣旨
- 既に皆様ご承知のとおり、昨年韓国で開催されたITU全権委員会議（10～11月 釜山）及びミャンマーで開催されたAPT総会（11月 ヤンゴン）において、各々、世界及びアジア・太平洋地域の国際的枠組みにおける新たな活動方針が定められております。
そこで今回は、総務省の情報通信分野における国際戦略及び国際協力の展開方向、さらに民間企業の海外展開支援の取組みとの連携など、来年度の施策動向について、ご紹介頂きました。
また、JTECからは、関係企業様の海外事業展開支援の一環として本年度に実施しましたJKA補助事業による「ASEAN遠隔医療システム展開促進調査」及び「アフリカでの日本製品普及に資する資格制度導入調査」の２件の結果概略をご報告致しました。
なお、本講演会は今年度の情報通信月間参加行事として実施しました。 - ３．開催日時
- 平成27年3月10日（火） 14時～16時30分
- ４．開催場所
- 「ゆうぽうと」７階 末広の間（品川区西五反田8－4－13）
- ５．講演会の概要
- ○講演(1) (14:00～15:20)
- (1)講演者：木村 公彦 氏（総務省 情報通信国際戦略局 国際協力課長）
- (2)演題：我が国情報通信分野の国際戦略について（講演資料
） - (3)概要：◆「ＩＣＴに関する政府の国際戦略」では、ICT海外展開活動の推進、海外展開に向けた環境整備、円滑な情報流通に向けた環境整備等について、ICTを巡る海外展開支援政策を大観して頂きました。◆「これまでの総務省の取組」では、最近のトップセールス、官民ミッション、防災へのICTの貢献、官民一体での通信事業支援、郵便分野での協力、放送コンテンツ、国際機関の活動を通じた協力についてご紹介いただきました。◆「今後の支援施策」として、海外案件の発掘、提案、形成を支援するこれまでのいわゆるユビキタ、ユビアラに変わる、「ＩＣＴ国際競争力強化パッケージ支援事業」（平成27年度予算）、及び（株）海外通信・放送・郵便事業支援機構の新設について、ご解説を頂きました。
○講演(2) (15:30～16:30)- (1)講演者：布施 誠（JTEC 通信技術・システム部長）、平山 守（JTEC 通信技術・システム部長）
- (2)演題：JKA補助事業による調査（2件）の概略について
「IT分野ASEAN遠隔医療システム展開促進調査」（講演資料）
「アフリカでの日本製品普及に資する資格制度導入調査」（講演資料） - (3)概要：
「IT分野ASEAN遠隔医療システム展開促進調査」
日本企業の海外展開⽀援の一環として、ASEAN加盟国4カ国（ラオス、タイ、カンボジア、ミャンマー）の保険医療の現状及び遠隔医療システムに対するニーズ及び導入課題についての現地調査の実施結果の報告とともに、現地ニーズに合ったICT医療機器による遠隔医療の例、途上国医療ビジネスの市場化に向けた取り組みなどが紹介されました。
「アフリカでの日本製品普及に資する資格制度導入調査」
アフリカのポテンシャル（人口指標、経済指標）についてレビューするとともに、中国のアフリカでの活発な動きを概観。アフリカでの低価格、低品質の製品や施工方法の導入が日本の通信業界の参入の妨げとなっている状況の改善に資するため、ケニア及びタンザニアで実施した人材育成研修及び資格制度導入に関する提案を基に情報収集した結果が報告されました。
- その他
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