JTECの事業に参画頂いた方の活動例をご紹介します。
「ミャンマー円借款コンサルティング業務に参加して」 伊藤 清和 様
ミャンマー郵電公社の円借款プロジェクト「通信網改善計画」のコンサルティング業務に、伝送技術のコンサルタントとして、2016年8月から2017年3月まで延べ約6か月間、光伝送路網基本設計、およびDWDMシステム調達仕様書作成作業に参画しました。
急速に増大する通信需要に対応するため、「通信網改善計画」では、ミャンマー主要都市を結ぶ基幹通信網、およびヤンゴン市内通信網について、通信土木、線路、伝送システム、およびIPシステムを増設・増強することにしています。
現地コンサルタント事務所では、土木、線路、伝送、IPノードの各分野の日本人技術者、ミャンマー人技術者等計約20人で、ミャンマー郵電公社の技術者と打ち合わせ・相談しながら、通信網改善計画の具体化を進めてきました。
伝送分野では、特に、下記の点に留意して、作業に従事してきました。
・トラヒックの急増に耐えうるだけの十分な容量を有し、さらに拡張性を持つこと。
・2か所同時故障時においても、自動救済できる信頼性の高い伝送路網とすること。
・基幹伝送路網、市内網を統合した一元的保守運用を実現すること。
・さらに、既存の伝送システム、IPノードシステムをも含めた統合保守運用に拡張できること。
私は、伝送装置の保守運用についてはある程度経験を持っていましたが、研究開発の経験は乏しく、また、米国通信事業者との交流の経験はありましたが、海外勤務の経験は全くなく、今回の業務は私にとっては大きなチャレンジでしたが、JTECおよび現地事務所の皆様のご支援を得て無事に任務を果たすことができました。
このプロジェクトは、2020年まで続きますが、機会が得られれば、是非、また参画してみたいと思っています。
「バングラデシュ業務に参加して」 杉本 勉 様
バングラデシュ人民共和国ダッカ市に、2012年6月9日~7月7日(28日間)出張して、バングラデシュ・テレコム(BTCL)の円借款プロジェクトの支援業務として、コンサルタント事業のTNDP LOT-A提案書評価支援作業に参画しました。
主な業務内容は、2社の応札者からの応札書類の記述内容のレビュー作業として、段ボール20箱を超える応札書類を数週間で的確に、仕様書の内容にマッチする内容かどうかの技術的な評価をする作業でした。
部屋の外は毎日30℃を超える炎天下でしたが、事務所内は空調設備のある部屋で、職場環境は十分でした。
今回、JTEC国際人材登録制度の下での業務参加の第1号で、最初の業務でした。大変な緊張と使命感、充実感にあふれた業務活動でした。過去にソマリア、ヨルダン円借款、ミャンマー無償資金の類似のコンサルタント業務経験を生かすことができ、JTECの皆様のご支援と今回派遣のメンバーの皆様のご協力により無事に業務を完了できました。
TSCメンバーの合同写真(ダッカ市BTCL事務所にて)
ダッカ市内風景
(JTEC注) JTECに対する貴重なご意見も頂戴しましたが、掲載は割愛させて頂きました。