新年御挨拶
2010年1月1日
内海 善雄
2010年のスタートにあたり一言御挨拶申し上げます。
昨年はJTECにとって大変厳しい年でありましたが、主務官庁の御指導並びに評議員、理事の皆様、そして外務省、JICAはじめ関係の皆様の御理解・御協力により、事業活動を推進することができました。
新年に際し皆様には改めて厚く御礼申し上げます。
2002年のジュネーブ、2005年のチュ二ジアの首都チュ二スにおいて開催された「世界情報社会サミット(WSIS)」では、「2015年までに、全ての人類がICTを活用することができる情報社会を建設する」という世界の首脳の決意のもと、そのための行動計画(Action Plan)や具体的な実施計画(Tunis Agenda)が合意されました。各国や国連機関、市民社会やNGOは、この合意の精神に基づいて、国際社会の大きな目標であるミレニアム合意(MDG)の実現のためにICTを活用する計画を進めています。
JTECは設立から32年が経過していますが、その創立の精神である「民間が中心となり、ICTを通じて開発途上国の持続的発展に貢献する」理念は、まさにミレニアム・サミットや情報社会サミットの合意を先取りするものであります。
JTECといたしましては、本年2010年もこの創立の精神に則り、「国際貢献は我が国自身の持続的発展の生命線である」という認識のもと、国際協力を尚一層発展させて参りたいと決意を新たにしております。
今やJTECは、通信・放送分野の唯一の国際協力公益法人でありますので、現下の厳しい状況下にはありますが、国際貢献に関わる諸問題に積極的に取り組み、皆様のご期待に沿うことができますよう更なる努力をして参る所存でございますので、皆様には引き続きのご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。